書体デザイナー・大平善道氏が立ち上げたオーダーメイド印鑑ブランド「House of Hanco」の印鑑デザインを担当しました。
柔らかな曲線を基調に、動的な黄金比に対する日本の比率である静的な白銀比を用いた造形を施すことで、印鑑を推す行為に象徴される「動」と「静」を形状に表現しました。
素材には、日本の仏閣建築にも用いられる真鍮と錫を選定しました。真鍮は旋盤加工による削り出し、錫は鋳造によって制作されており、いずれも富山県で400年の歴史を持つ株式会社能作の職人技術によるものです。この技術により、確かな品質と日本の伝統工芸の力を体現したプロダクトが生み出されました。
「House of Hanco」は、日常的な道具でありながら、その形状や素材、製造プロセスを通じて、日本文化の美意識を体現しながら、伝統と革新、美と機能が調和したプロダクトに仕上げることを目指しました。
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